リスク3、物件価値下落
価格が下がる要因とは
何のために不動産を購入するのかによって、このリスクは変化してしまいます。
たとえば・・・
「海の見える場所に物件を持ちたい」のような
ロマンある資産購入であれば、物件価値の変動などはどうでもいい事。
でも私のように、『老後の年金として家賃収入を受け取りたい』
という場合においては、大変重要な要素となってきます。
- 地価の下落・・・
リーマンショックなど金融不安によって大きく影響。現在は底値とも言われている。
- 周辺地域の環境の変化・・・
大企業、大学などの撤退によって、人口の大幅流出による下落。
- 物件の老朽化・・・
改修、改築計画が未熟な場合に起こってくる老朽化による下落。
- 居住者トラブル・・・
風俗営業店や暴力団事務所といった入居者がいることからくる下落。
物件価値の下落の原因は、
個人で対策できる範囲に限界があることは事実でしょう。
不動産業者や管理会社を調べておくことは当然ですが、
大切なのは、周辺地域の様子を把握しておくこと。
特に、居住者トラブルに関しては、
調べてすぐ分かる類のものではありません。
不動産コンサルタントなどプロの意見を聞きながら、
危険性の高い地域を避けるというのが重要です。
全ての状況が都内を示す
ここまでお伝えしたように、
都内の物件の魅力は、どのデータから見ても安定している点にあります。
もちろん、空室のリスクが少ないというのが一番の魅力
いくらサブリース物件で空室保障があるからといって、
入居者が入らないことは家賃設定が下がる前兆にもなりますから、
家主としては心配になりますよね。
長いローン生活を終えれば、晴れて年金代わりの家賃収入が待っています。
その頃に空室状態が続いてしまっている部屋と、
継続して借主がいる部屋とでは屋内の劣化具合が異なってくるものです。
人が住んでいれば、
水周りの劣化や金属部のサビといった劣化スピードが比較的抑えられるもの。
30年後に誰も住み着かないような状態では、負の資産でしかありません。
どんな選択をするべきか
資産運用は何も不動産のみではありません。
しかし、リーマンショック以降、
金融商品には未だ不安引きずっているのが現状。
不動産も100%安全という訳ではない・・・。
となると、何もしないで将来に向けてタンス預金をするべきなのか・・・。
私も不動産所有に踏み切るまでに、いろいろな可能性を考えてみました。
その結果、現金もしくは金融商品で資産を保有しておくよりも、
形のある不動産として所有、運用していたほうが断然得ということに気が付いたのです。
30年前の1万円と、現在の1万円では価値が大きく異なります。
手元にある紙幣であれ、価値が変化してしまうのが30年という時間の怖さでもあります。
それに対し、ローンが終わってしまえば、
永続的に家賃収入を生み出してくれる不動産資産は一番魅力的ともいえます。